『メモの魔力』

書籍

こんにちは、すず猫です。
本日は前田祐二さんによる著書「メモの魔力」を読んでの感想を簡単に書きたいと思います。

読もうと思ったきっかけ

この表紙は本屋でよく見かけますよね。
「もっとも読まれたビジネス書」って書いてあるだけあって、本屋のビジネス書籍コーナーに行くと必ずよく見える位置に置いてあります!


私は少し天邪鬼なところがあって
「流行りには乗りたくない」「みんなと一緒は嫌」みたいな( ゚д゚)
変な拘り・・というか意地があったので、注目されているからこそ避けていたのですがw


昨日、会社の後輩から「メモの魔力って本、読んでみたいんですよねー」「この間TVでやっててー」みたいな話を聞いて、『じゃあ、読んだ後の感想を二人で言い合えるように、私も読んでおくか・・』みたいなノリで、その日のうちに購入し、読み終えましたw

内容

タイトルの通り「メモ」を取ることの重要性について書かれているのですが、勿論ただメモを取りましょうって単純な話ではなく、とても興味深く、自分自身を振り返るようなきっかけを与えてくれる本でした。
以下、内容をうすーく書きますw

著書の前田さんはどんなことでも細かくメモをとる「メモ魔」だそうです。
きっかけは、幼少期に色んな苦難があって、その反骨精神や周りから褒められたいという「感情」から始まったとのこと。
この辺は結構ボリュームあるので、是非、本を読んで下さいw!!

最初から「メモを取ることが自分の為になるんだ!」ということではなく、小さい頃からメモを取る癖があり、そこから得られるものがあった。大人になってから振り返った時に、「メモを取ることの重要性」に気づいたというお話でした。

前田さんのメモの取り方は独特で、事実を書き留めて終わりではなく、そこから抽象化→転用という流れを勧めています。

①事実(ファクト)→ ②抽象化 →③転用

という流れですね。

事実(ファクト)とは
その名の通り、まずはあったことや気になったことをそのまま書くこと
抽象化とは
「つまり、その事実からどのようなことが言えるのか」を抽出すること
転用とは
「抽象化した内容を、自身の行動や他の分野に活かせないか・転用できないか」というアウトプットに繋げること

自己解釈も入りますが、例えば
①タピオカめっちゃ流行ってる!
②何故流行ってるのか?
 →味が美味しい(?)、インスタ映えする(見た目が特徴的)、TwitterなどのSNS発信が得意な若者に人気
③若者の間でインスタ映えする(話題になりやすい)ものは、SNS等で拡散され爆発的なヒットになりやすい
→ヒットを狙うのであれば発信者が話題にし易いような特徴を設けることが重要

みたいな感じでしょうか。だいぶざっくりですけど・・w

こんなポイントで1つ1つの事実を掘り下げていくことで、沢山のメモ(インプット)を自分の中で分析し、アウトプットにつなげることが出来るわけです。
だから、メモをたくさんする事は重要である、ということですね。

また、メモをとるということは、「目の前の事実や相手の話を自分の中で咀嚼して書き留める」ことであり、情報の整理にも繋がりますので、考えをまとめたりする力を高めることにも繋がります。

※正確に転記しているわけではないので、是非、本を読んで下さいね!

感じたこと

個人的に感じたことは2点

①小さい頃に「認められた」ことは、その人の人生に大きな影響を与える
②経験学習サイクル理論の重要性

まず、①についてですが、
今回の著者前田さんは、小学生の時に兄や学校の先生からメモを褒められたことで「自信」に繋がり、「メモを取ること」が自分の中で特別なものになったんですね。
子供の頃って、周りに対する「私を見て!」オーラが強いじゃないですかw
本人が頑張った事象に対して「よくやったね」「すごいね」って褒められることは、子供に取っては大きな原動力になるんだと思うんですよね。
私も、子供の頃「絵が上手だね」「歌が上手いね」って言われたことが自信になって、やっぱり今でも好きですね、歌も絵も。
ただ褒めればいいってことではなくて、自分が「認めてもらえた」という経験が、前田さんのその後の人生に大きなインパクトを残したんだなーと思うと、ちょっと感慨深いものがありました。

そして、②について
あんまり聞きなれない方もいらっしゃると思うのですがw
私は仕事柄「組織の人材育成」に関わることが多々あります。これは社内の新入社員だったり、社外の会社さんに対してだったり、自身が「講師」として話をすることもあります。
人材育成において、この「経験学習サイクル」というは非常に大切だと思っていて、常日頃、若手社員に対しては意識して指導している部分です。

これは何かと言うと、人が成長するために
「経験」→「振り返り」→「概念化」→「試行」のサイクルを回しましょう
というものです。

例えば、ある仕事をした時、
業務の「経験」をしたら、その経験を振り返ります。振り返りというのは、経験したことについて「やってみてどうだったか」「良かったことはなんだったか、悪かったことはなんだったか」を考えることです。その際に、「何が良かった(悪かった)、何故良かった(悪かった)」と深掘りして考えます。
そして、概念化していきます。概念化というのは「レシピを作る」というイメージでしょうか。
例えば、美味しい料理ができたとして、それをどうやって作ったか分からなければ、同じ料理を作ることができませんよね。「塩が●g、火加減は中火で●分」など、詳細なレシピに残して初めて同じものを作ることができます。
仕事も同じです。「何故この仕事が上手くいったのか?」がきちんと自分で分かっていなければ、同じような仕事を再び成功することができないし、失敗した仕事はずっと失敗し続けます。
つまり、概念化とは「こういう風に仕事を進めたら上手くいく」「これをやらないと失敗してしまうから、必ず●●をやる」というように、仕事のレシピ(=「成功のコツ」「失敗の改善点」)を自身の中で明確にすることです。マイセオリーとか持論化、なんて言い方もあります。

そうやって自分自身のレシピができたら、本当にその通りにできるのか「施行」をするわけですね。そうやって「施行」したことがまた「経験」となり、また「振り返り」→「概念化」と繰り返していきます。
イメージとしては「PDCA」に近い考え方です。

で、ちょっと脱線しましたがw
私が前田さんの「事実→抽象化→転用」を見た時に、この「経験→振り返り→概念化→施行」の経験学習サイクルを思い出しました。
原理としては、近いものだと思うんですよね。
で、改めて「やっぱり、物事を振り返り、本質をちゃんと理解して、次のアクションに繋げるというのは大事だなー」という感想を抱いたというわけです!

最後に

私も結構メモは多い方で、誰かが話す内容をメモした時に、周りの誰よりもメモを取っている自信がありますwただ、今回の「メモの魔力」を読んだ上で思うのは、自分のメモはただの「事実」を書き写しているに過ぎなくて、そこからの本質やアウトプットにまで思いを巡らせていなかったなーと反省しました。

せっかく多くのインプットを得ているのだから、そこから多くのアウトプットを出せるように、今後のメモの仕方も意識していこうと思いました。

また、こうやって「読んだ書籍をブログに書く」というのも初めての試みでしたが、これも「インプットからのアウトプット」になっていて、自分の中でさらに腹落ちするものがあるなーと気づかされましたw
人に伝わるように文章を書く、書籍の内容や自分の考えをまとめて文章化するというのは結構難しく、これ自体も良い訓練になると感じました。
今後も少し時間を作って、読んだ書籍をブログでまとめてみようと思います。

後輩くんが読み終わったら、また二人で振り返りをしてみますw
皆様も是非、「メモの魔力」読んでみてください。

ああ・・・なんて真面目な内容・・・( ˙-˙ )

コメント

タイトルとURLをコピーしました